Chapter.1 全てはここから始まった。日本酒を造る“杜氏の手”[@cosme NIPPON PROJECT]

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Chapter.1 全てはここから始まった。日本酒を造る“杜氏の手”[@cosme NIPPON PROJECT]
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「いつかは使ってみたい憧れの1品」といえば、SK-Ⅱのフェイシャル トリートメント エッセンス。@cosmeベストコスメアワードでも、2015年、2016年連続でベスト化粧水部門の1位を獲得し、誕生から37年を経た今も多くの女性に愛され続けています。今回は名作の誕生秘話や、日本ならではの緻密な製造工程、そして美肌の秘密に迫ります!

SK-Ⅱの研究がスタートしたのは、今から40年以上も前のこと。当時はまだ詳しい肌の仕組みが解明されていない部分も多く、成分の分析や肌の測定法もアナログに頼っていた時代でした。そんななか、開発チームは、“肌に安全、かつ効果のある成分”の探求に挑みます。

「植物成分や温泉水など、さまざまな成分を検討するなかで、ある研究者が注目したのが“日本酒を造る杜氏の手”でした。顔にシワが刻まれた年配の男性の手が、なめらかで透き通るように美しい…。その事実に感銘を受け、“酵母”や“発酵”に美肌への秘密があるのではと考えたのです」(菅原さん)

(日本酒を造る職人“杜氏”の手、そのなめらかで美しい手に着想を得て開発がスタート)

「今でこそ研究が進み、酵母や発酵が体に良いことは、広く知られています。しかし40年前はまだまだ未知の分野。ましてや化粧品に使うなんて誰も考えなかった時代です。培養法や設備についても前例がなく、開発は試行錯誤の繰り返しでした」(菅原さん)

開発チームは、当時判明していたあらゆる酵母を地道に研究し、たどりついたのが酵母“ガラクトミセス”でした。

「この特別な酵母が時間をかけて発酵する過程で生み出されるのが、“ピテラ™”です。フェイシャル トリートメント エッセンスは、ピテラ™をほぼそのまま、90%以上とじこめた製品。1980年に発売した初代の価格は、1万5千円でした」(菅原さん)。
当時の大卒初任給が平均9万円ですから、約5分の1(今の感覚だと4〜5万円くらい!?)という、大変高級な製品です。その後37年間、ほぼ処方も価格も変わらずに愛され続けているという、美容の世界でもあまり例のない貴重なスキンケアでもあります。

【菅原由理(すがわら・ゆり)】
SK-II ビューティ カウンセラーを経て2008年よりPRを担当。約7年の店頭経験で培ったスキンケア知識に基づいて、ピテラ™の底知れない魅力を広く伝えるべく日々活動している。

【佐々木喜美子(ささき・きみこ)】
研究者として長年スキンサイエンスの探求や、多くの製品開発に携わる。エイジングによる肌変化を始め、化粧品が肌や心にもたらす効用への調査も行うなど、幅広い知識を持つ美容科学のエキスパート。

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